Errantry - PCB workshop
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基板からのビデオ撮り用割り込みハーネスの作製   | 1 | 2 | 3 |

2. 実際の作業(続き)
c) 21 pin RGB ケーブルの準備
21 pin RGB ケーブルのケーブル部分を 適当な長さで切断 します(Fig. 11). 断面は Fig. 12 のようになっていて、何本かのリード線が入っています.

Fig. 11 RGB ケーブルの切断 Fig. 12 切断面


いちばん外側の被覆を少し取り除いて、これら色つきの線を 5 cm くらい出します

さらに それぞれの線の被覆をはがして、芯線を出します. Fig. 13 のようになったでしょうか?
Fig. 13 ケーブル内リード線の処理


一方、21 pin 端子側は Fig. 14 のようになっています. 中に 20 本の端子 があり、外側の囲いの部分がもう一つの端子 で、計 21 となります.
Fig. 14 21 pin RGB 端子


さて、JAMMA コネクタ部分から、この 21 pin に抜き出してこなければならない信号は、以下の 7 つ です.

1) グラウンド

2) 映像 Red   3) 映像 Green   4) 映像 Blue   5) 映像同期

6) 音声右    7) 音声左


これらが、21 pin 端子のどこに相当するのかについては、ここを参照してください. 必要な端子をよく認識してくださいね.

次に、先程出しておいたケーブル内のリード線のどれに、おのおのの必要な端子がつながっているか をテスターで調べます.
リード線側と 21 pin 端子側それぞれを、テープなどを使って作業台に固定した方が賢明です. 大変なので手に持ってやろうとしないように.
必要な端子のどれかに赤でも黒でもどちらか好きな方のテスタープローブを当ててホールドし、もう一方のプローブでリード線の方を順番にチェックしていきます. 通電する組み合わせが分かったら、メモしておきます. これを、上記 7 つの信号が通る端子全てについてやればいいだけです.

この作業さえ慎重に確認しながら行えば、この回路の作製の肝はほぼ終了 です.
私の使ったカラットの DC 用ケーブルでは、端子とリード線の色の対応は次のようになっていました.

グラウンド - 非被覆線

映像 Red - 赤   映像 Green - 青   映像 Blue - 白   映像同期 - 緑

音声右 - オレンジ   音声左 - 茶


このほかに黄色の線もありましたが、これは今回は関係ありませんので根元でカットしました.

どのケーブルでもこの色の組み合わせになっているわけではありません. ちなみに、PS 用の純正 21 pin ケーブルでも調べてみましたが、色の関係は微妙に違っていました. 必ず自分でテスターを使って調べるようにしてください

あと、なぜだか分かりませんが、映像の RGB の線に関しては、テスターでしつこくチェックしているとテスターの通電確認音が鳴らなくなり、(端子側とリード線側の)プローブを入れ替えるとまた音がするようになる ということがありました. DC 用、PS 用のケーブル両方で発生しましたので、なにか理由があるのだとは思いますが...
いきなり断線したのかと思ってちょっとハマりました. 詳しい方のフォローを求めます.
d) コネクタと 21 pin RGB ケーブルの接続
ここまでくれば、あとは b) で作ったコネクタと、c) で作ったケーブルとを接続するだけです.

ここで、JAMMA コネクタのどの部分に、上記の必要な信号が流れているかの情報が必要となりますが、これについては再び、このページを見てください. コネクタの中程で、表裏に分かれて存在しています.

必要な端子の位置が分かったら、その位置のエッジコネクタ端子に予備ハンダをしておきます


次にケーブルにももう少し予備工作が必要となります. 完成品の写真を見てもらえば分かりますが、この割り込みハーネスのコネクタ部分には、エッジコネクタ側から基板の JAMMA コネクタが、カードコネクタ側から本来のハーネスのエッジコネクタがはまることになります. よって、ケーブル線はどちらかの横に逃がさねばなりません.

先程、21 pin RGB ケーブル中のリード線を 5 cm 程度出しておきましたが、この長さでは横には逃がせません. 別のリード線で延長してもいいですが、面倒なので ケーブルの被覆をさらにはがし、中のリード線を長く出してそのままつなぐ ことにします. テスターで信号位置を調べるときには、あまりリード線がバラバラに出ていない方がやりやすいと思われますので、信号位置が分かってからこのように長目に出すことをお勧めします. 出す長さは 15 cm くらい がいいと思います.

問題はグラウンドの非被覆線で、これがそのまま出ているのはさすがにヤバいです. ビニールテープで被覆しなおしてもいいですが、これはこれで結構難しいです. この非被覆線だけは短く切断してしまい、別なリード線で延長 した方がいいでしょう. それぞれの線に軽く予備ハンダをしてからハンダ付けします. ケーブル側の非被覆線は、あまり熱しすぎるとケーブル内の他のリード線の被覆が溶ける恐れがあると思われます. ハンダ付けした部分はビニールテープで絶縁 しておきます. さらに、他の線ともどもビニールテープで巻いて補強 しておくと良いでしょう.

Fig. 13 では芯線が思いっきり出ていますが、コネクタにハンダ付けするときには 数 mm 出ていれば十分 です. あまり長すぎると隣の端子とショートの可能性がありますし、ハンダ付けの時に被覆部分は熱で縮むからです. 短く切りそろえて、予備ハンダ をしておきます. これで結線の準備が整いました. Fig. 15 のような感じですね.

Fig. 15 加工の終了した RGB ケーブル



あとは、信号表を見ながら間違いないようにつなぐだけです. コネクタ、ケーブルの両方に予備ハンダがしてありますので、新たにハンダは必要ありません. 左手にピンセットを持ち、リード線を把持して接続するコネクタの端子に接触させたら、右手のハンダごてでハンダを溶かしてハイ終了です. 隣の端子とブリッジしないようにしましょう.

できあがり です.

ここで テスターで結線の間違いがないか確認 しておくべきでしょう.
Fig. 16 結線終了


最終的な全体像は Fig. 17 のようになります.

Fig. 17 完成図




3. 実戦投入
表裏を間違わないように接続します. 割り込みハーネス自体は表裏を間違っても信号がとれないだけで済みます. くれぐれも本来のハーネスを裏表にしないように

Fig. 18 のような接続状態となります.

Fig. 18 基板との接続


あとは、自分のお好みのセットアップでビデオ撮りするだけです. このハーネスでビデオ撮りした映像は、ここの攻略系記事に使われていく予定です. できれば、映像の加工とかもまた記事にしてみたいと思います.

EOF